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代表・江戸Talk
代表 江戸Talk
2021/06/21 江戸Talk
今日はこの本の話をしたいと思います。
『21世紀期の啓蒙』という本で、著者はスティーブン・ピンカー。
僕はこの方の本がすごく好きで。どちらかと言うとマニアックな人向けに書いた『暴力の人類史』という有名な本も書かれています。
『21世紀期の啓蒙』は、人類や社会は確実に良くなっているということを大量のデータで示している本で、人類史においては暴力は減り続けているとか、殺人が減り続けている、病気で亡くなる赤ちゃんが減り続けている、飢餓が減り続けているということを、データ分析で説明されている、上下巻で合計800ページ程に渡って書かれている本です。
何が好きかというと、シンプルな統計的なデータで説得力があるという点と、自分たちの愚かさに気づかせてくれるんですよね。
日々、悲惨なニュースが流れる。
データで経年で見れば確実に世界も生活もよくなってはいるけど、ニュースに踊らされて、世界が良くなっているとは思えない。こういうのはメディアの弊害であるとともに人間の悲しい性だなぁみたいなことを思います。
ちょっと話は変わりますが、アディッシュのミッションは「つながりを常によろこびに」です。
僕の思想的にもこういう本が少なからず影響していて、社会も会社も長い目で見ればよくなっている、と僕は信じていて、これが思想の根本になっています。
これが、ミッションやビジョンにそのまま反映されているんです。
問題が起きないと言ってるのではなく、日々色々な問題はあるでしょうし、それにみなさん、立ち向かってると思いますが、経年でみれば、確実に前進しているし成長していると思います。
前回All adishで中期経営計画の話しをしましたが、もちろんできていないことも沢山あるけれど、2~3年の単位だと、ほとんどの施策や目標がかなり進んでいた。
会社もそうだけど社会も同じじゃないかなと、僕は思っています。
問題はどうしても目につきますが、少し長い目でみると確実によくなっているし、よくなっているという状態に目を向けられるような人間でいたいなと、僕は思います。
そういうことを『21世紀期の啓蒙』が学ばせてくれるというか、気づかせてくれるような本です。
ページ数も多いんですが、とてもお薦めの本なのでぜひ読んでみてください。
近しい本では、数年前にベストセラーになった『ファクトフルネス』も大体似たような感じです。
僕個人としては『21世紀期の啓蒙』が好みなので、今日は本の紹介をしました。